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SFTS(重症熱性血小板減少症症候群)について

Sfts

SFTSウイルスに感染すると

SFTS(重症熱性血小板減少症候群)とは、ワンちゃんやネコちゃんだけでなく、飼い主様にも感染するおそれのある人獣共通感染症です。
SFTSウイルスを保有するマダニに咬まれることで発症します。

猫の症状
ネコちゃんはSFTSウイルスへの感受性が高く、発症すると半数以上が命を落とすとの報告があります。
早期発見が生死を分ける感染症です。初期には食欲が落ち、ぐったりして動かなくなります。
発熱、嘔吐、下痢が加わると脱水が進み、体力を急速に消耗していきます。病状が進行すると肝機能が低下し、目や歯ぐきが黄色みを帯びる黄疸が現れるのが特徴です。さらに悪化すると、貧血、呼吸困難、けいれんや麻痺へと発展します。ここまで進むと救命は極めて困難になるため、異変を感じたらその日のうちに受診してください。
屋外に出る機会のあるネコちゃんは特に注意が必要です。
犬の症状
ワンちゃんは感染しても症状が出ないケースが多く、ネコちゃんほど重症化しにくい傾向があります。
ただし発症した場合の危険性は決して低くありません。症状が現れる場合、まず元気と食欲が低下します。発熱が続き、嘔吐や下痢で脱水が進むと状態は悪化していきます。ふらつきや歩行困難といった神経症状が出ると、病状はかなり進行しています。厄介なのは、これらが他の疾患でもよく見られる症状である点です。診断の決め手になるのはマダニとの接触歴となります。散歩コースに草むらがある、最近キャンプに連れて行ったなどの心当たりがあれば、必ず獣医師に伝えてください。
人の症状
発症初期の症状が風邪や食中毒と区別しにくい点が、SFTSの厄介なところです。高熱、強いだるさ、吐き気や下痢といった症状から始まるため、SFTSを疑わないまま数日が過ぎることも珍しくありません。咬傷から発症までには一定の潜伏期間があり、マダニに咬まれた記憶が薄れた頃に体調を崩すケースも多いのです。病状が進むと頭痛や筋肉痛が加わり、血小板の減少により皮下出血や歯ぐきからの出血が現れます。
重症例では意識障害や多臓器不全に至ることもあります。高齢の方や基礎疾患をお持ちの方は重症化しやすいため、野外活動の後に体調を崩したら「マダニに咬まれたかもしれない」と医療機関に伝えてください。

SFTSウイルスの感染経路

マダニは山奥だけでなく、公園、河川敷、庭先の植え込みなど身近な場所にも潜んでいます。
草の先端で待ち伏せし、通りかかる動物や人の体温と二酸化炭素を感知して飛び移るのです。
皮膚に口器を差し込み、時間をかけて吸血を続けるのが特徴です。
痛みやかゆみをほとんど感じないため、気づかないうちに感染が成立していることも少なくありません。活動が活発になるのは春から秋ですが、暖冬の影響で冬場も完全には休眠しません。年間を通じた警戒が欠かせないのです。
また、発症した動物の血液や排泄物に触れることで人への二次感染も起こりえます。ペットの体調が急変した際は、素手での接触を避けてください。

犬と猫のご家族ができるSFTS対策

  • 猫は完全室内飼育

  • マダニの付着を防ぐ工夫・
    お散歩後の全身チェック

駆虫薬は毎月確実接種、通年投与を推奨しています。

駆虫薬はマダニに咬まれること自体を防ぐものではなく、体に付いたマダニを駆除する薬です。
そのため、SFTS感染を完全に防げるとは限りません。それでも投与には意味があります。マダニを早期に駆除すれば吸血時間を短くでき、死んだマダニは新たに人を咬むこともありません。マダニは冬場も活動するため、年間を通じた継続投与を推奨しています。